学びのコラム

■数量感覚
(1)数量感覚とは?
 数量感覚とは、数字の「10」と実際のもの10個がイメージとして、つながっている感覚のことです。「サイコロが10個ある」といったときにイメージとして10個分のサイコロを思い浮かべることができることが大切です。その感覚を養うには、単にサイコロの絵を見て学習するだけでは不十分です。実際に、子どもの手でサイコロ10個をならべてみる、遊んでみることが重要です。そうすることによって、数字の10が単なる記号ではなく、体験的に10を実感できるようになります。

(2)数と数量
 数には2種類あります。一つは、順番としての数です。もう一つは、量としての数です。数量感覚は量の感覚とも言えます。最初に、順番としての数を学びます。1、2、3と数え上げながら、数を覚えます。それができるようになったら、量としての数を学びます。3という数字から、サイコロ3つをイメージできるように練習します。この時、実際にサイコロやおはじきなどのモノ(具体物)を使うことが大切です。モノを使わないで絵ばかりで練習すると子どもは身体感覚で数をとらえることができず、「しっくりこない」ようです。モノを繰り返し使って、数量としての数の感覚を地道に養うことが算数の土台をつくる上でとても大切です。

(3)数量感覚がないと、算数はつまらない?
 数量感覚はとても重要です。この感覚がないと、算数という「数字の世界」と生活で使う「数字の世界」が結びつきません。したがって、算数ができると、生活する上で便利とか、役立つとかいう実感がありません。算数は算数の問題を解くために必要なもの、テストにでるからやるものでしかありません。算数ができると、日常生活に役立ち便利とか、わかると楽しいという実感を持ちにくくなります。

(4)数量感覚習熟の見分け方
 数量感覚があるか、どうか見分ける方法はいくつかあります。学年によって見分け方は違いますが、おおざっぱにみると、次のことで見当が付きます。
①算数が好きか? ②概算ができるか? ③直感である程度、答えがわかるか? ④見当違いな答えを出さないか? ⑤指を折って数えないか?
などです。数量感覚があるお子さんで、算数ができない、きらい、という人はいません。逆に、数量感覚がない人は算数に何からの問題があります。 うちの子は、計算ができているから大丈夫、計算が速いから算数ができる、ということはありません。低学年の算数で重要なのは、生活で使う「数字の世界」を算数の「数字の世界」に橋渡しできることです。言い換えると、具体的なモノを算数の世界に抽象化する能力が大切です。

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